8月30日、またしても沈没

なかなか晴れてくれません。
8月30日、どうかなぁ・・・・と思いながらも、望ヶ丘天文台第二建屋の床の耐荷重を増やすための作業をしに行く必要もあり、出動してきました。

  

↑床を支えているのが片持梁だけで、ワタクシのような重量級が乗ると床の水平が保てなくなるため、鉄のフレームを建物の内側に配置し、そこから当初ワイヤで吊る予定だったのですが、ちょうど良い長さのワイヤがなかったので、このようにフレーム材を使ってターンバックルで床を吊るようにしました。これで重量級が乗っても大丈夫です(笑

 

が・・・・・

あえなく沈没です。

ただ、夕方雲の間から月が顔を出したごく短時間に、目的の一つでもあった拡大撮影のテストを試みました。
今から45年も昔(ほとんど半世紀前・・・)、中学生の頃に購入したミザールの新星アダプターという拡大撮影用のアダプターがあるのですが、これに何と最新のCMOSカメラがついてしまうことを発見いたしまして、さらに、手元にある接眼レンズはPentaxが拡大撮影用に開発したというXPシリーズで、外径24.5mmで新星アダプターに取り付け可能。

↑これが半世紀前の新星アダプターにASI120MMを取り付けたところです。

これはもうやってみるしかないじゃないですか!
ということで、やってみました。

ほんの10秒ほどの動画ファイルから30%の画像を抽出したので、スタックしたフレーム数はごくわずかですが、まぁ、テストと言うことで。
使用したカメラは、本来オートガイド用に購入したASI120MMで、カメラに付属していたAutoStakkert!2というソフトでスタックし、ステライメージ8とフォトショップエレメンツで仕上げました。「アルキメデスとアペニン山脈の夜明け」です。使用した鏡筒は30cmF4ニュートンです。

↑昨夜の唯一の成果です。画面中央を左下から右上に伸びる山脈がアペニン山脈、左上の大きいクレーターがアルキメデス、中央上部の二つのクレーターのうち、上側がアリスティルス、下側がアウトリュコス・・・だそうです。出典:http://www12.plala.or.jp/m-light/Atras.htm

これを撮影できただけで、後はまったくだめでした。M27をHαで撮影したところ、途中でいきなりガイドが流れるということが起きたのですが、よくよく考えてみると、これはクランプが弱かったのかもしれません。ただ、HαだとM27が短時間でもよく写ることがわかりました。次回チャレンジです。

それにしても、いつになったらすっきり晴れてくれるのでしょうか?

白神憲一