定期観望会(2018年4月)

<4月21日は定期観望会です。>

日時:4月21日(土曜日) 19:00~ 21:00
※どなたでも参加費無料で参加できます。
※天候の関係で観望会が中止されることがあります。

場所:レストラン&キャンプ望ヶ丘 観望サイト
※当日現地集合、現地解散となります。
※事前連絡は不要です。

日没:18:43 薄明終了 20:10
月齢:5.0 月の出: 09:33 没 –:–

日没時刻が午後6時43分なので、
観望会が始まる午後7時といえばまだ夕暮れどき。
西の空には夕焼けが残っています。

その夕焼けの中に浮かんでいるのはひときわ明るく輝く金星と冬の星座たち。
おうし座やオリオン座、少し見上げるとふたご座、こいぬ座、そして、月齢5.0の月がかかっています。
金星は明けの明星から宵の明星に移ってきたところで、
望遠鏡で見ても小さく、月齢13くらいの月のような少しかけた円形に見えます。
というわけで、金星は次回に譲るとして、今月の観望会は、まずこの半月前の少し細い月を見ることから始めましょう。

望遠鏡で月を見るときには欠けぎわに注目です。
とがったクレーターのふちに真横から太陽の光が当たって、長い影を引いている様子が見えるでしょう。
大きな渓谷が黒々と横たわっているかもしれません。
望遠鏡を少しずつ動かしながら月の景色を眺めてみてください。

あたりが真っ暗になってくる午後8時ごろには、天頂から東の空にかけて春の星座が見えてきます。

M44 プレセぺ星団

全天で一番大きな星座うみへび座、二番目に大きなおとめ座、クエスチョンマークをひっくり返したような形のしし座、
目立たないけれど双眼鏡で見るととても美しいM44プレセペ星団があるかに座、

さらにしし座とうしかい座の間にあるぼんやりとした「ベレニケのかみのけ」と呼ばれるかみのけ座、ここにはMel111という散開星団があります。

Mel111

北に目を向けると、みんな知っている北斗七星が天頂近くにまで昇っています。
北斗七星の柄の端から2番目の星に注目してみましょう。
望遠鏡や双眼鏡を使わなくても、肉眼で二重星のように見える星、ミザールがあります。
ミザールのすぐ近くに見える小さな星はアルコルと呼ばれています。
ミザールとアルコルは約4光年離れており、本当に二重星なのか、見かけ上二重星に見えているだけなのか、まだわかっていないそうです。
ペルセウス座にある有名な変光星アルゴルと間違えないようにしましょう。
ミザールは望遠鏡で見るとさらに二重星であることが分かります。
こちらは本当に二重星なのですが、それぞれの星がまた二重星になっているという、とても複雑な構造をしています。
さて、観望会が終わる午後9時、南東の空に明るい星が見えています。木星です。

観望会の最後は望遠鏡で木星を見ることにしましょう。
40cm反射望遠鏡と15cmフルオライト屈折望遠鏡で見比べてみてください。
「解像度の反射、コントラストの屈折」を実感できるかな?

では、4月21日、望ヶ丘でお会いしましょう。

望ヶ丘レストランは17時までの営業となります。
(ラストオーダーは16時30分)
親子丼風「鴨ネギ丼」はいかがでしょうか。

(投稿:今月はピンチヒッターでシラカミが担当しました。)